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(ちょっとした休憩時間に読めます)
動物好きの元飼育員、ぬんピヨです!
世界では「えっ、そんなこと起こる!?」と日本では考えられない動物に関わるニュースの話題が日々起こっています。
今回ご紹介するのは、雨の日によく見かけるナメクジが話の主役。ドイツで家のチャイムを鳴らし続け迷惑者になってしまった出来事です。
本記事では、状況や原因の説明のほか、元飼育員の目線でも解説しています。
ーこの記事を読むとー
- 分かりやすく話の概要をまとめているので理解しやすい
- ドイツと日本の違いが簡単に分かる
- 飼育員が経験したエピソードを知れる
それでは早速、「家のチャイムを鳴らし続けたナメクジ」の内容を見ていきましょう!
ナメクジのドアベル事件
ドイツ・バイエルン州シュワバッハのある集合住宅で、深夜にドアベルが延々と鳴り続ける騒ぎが発生しました。
住人の一人(Lisaさん)は、しばらく無視していたが上の義姉の部屋でもベルが止まらず、不安になり警察を呼びます。
すぐに警察が家まで駆けつけてくれましたがベルは鳴り止みません。
人影はなく、動体センサーにも反応がありませんでした。
ですが調査の末、金属製で作られたドアベルのパネル上をナメクジが滑るように動いているのを発見。
動いたときの粘液によりセンサーが反応しベルがなり続けてしまったことが今回の騒動になった原因だと分かりました。

後日談で、警察は「ナメクジを逮捕はせず、自分の住処を教えてあげ現場から草むらへ移動してもらった」と面白い声明を発表してるよ!
日本でも同じようなことは起きる??
今回ドイツで起きた面白いニュースでしたが、日本では聞くことはありませんよね?
その理由は、ドイツと日本の「家の構造」や「ナメクジの大きさ」に違いにありました。
次の章では起こりにくい理由も含め、それぞれの違いをまとめてご紹介します!
家の構造の違い
ドイツで造られる家の場合、ドアベルは物理的なボタンだけでなく金属のパネル型センサーを含みます。
パネルに触れて電気的にベルが鳴るタイプです。
今回の場合、パネル上をナメクジが這ったことで、センサーが反応してベルが鳴り続けたと考えられます。

一方、日本のインターホンはボタンを押す構造が主流。そのため「押す」ことによって音が鳴る場合が多いです。

センサー式もありますが、金属パネルを触れて反応する可能性は低くなっています。
ですので仮にナメクジが触れても「構造面から反応しにくい」ため日本ではドアベル事件は起きにくいのです。
ナメクジの大きさの違い
葉っぱの上に乗っている姿が想像できる小さなナメクジですが、
「あの小さなサイズで本当にセンサーが反応するの?」
と思う読者の方も多いと思います。
それもそのはず、日本とドイツのナメクジはサイズに大きく違いがありました。
※この先、ナメクジの画像を貼っています。苦手な方は「サイズ比較」までスキップ推奨です。
ドイツのナメクジ
ドイツに生息する一般的なナメクジ、ドイツの庭や住宅周辺では「アリオン・バルガリス(Arion vulgaris、スペインナメクジ)」がよく見られます。
- 体長は 8〜12cm程度、大きい個体では15cm近くなる
- 色は赤褐色やオレンジ色

日本のナメクジ
日本ではチャコウラナメクジ(Limax marginatus)が家庭の庭や畑でもっともよく見られる種類です。
- 体長 3〜6cm程度 、大きくても10cmほど
- 灰色〜茶褐色、まだら模様が入ることが多い

サイズの比較
両国のナメクジをサイズ比較してみました。

比べてみると約2倍、大きさに差がありドイツのナメクジがとても大きいことが分かります。
そのため日本ではナメクジの身体が小さい分、体重も軽いため誤作動しにくい。
ですので被害報告も少ないんですね!
飼育員の体験:動物たちが起こした小さな事件
動物たちは、予想もしない行動でハプニングを起こしてくれます笑
飼育員として日常的に接していると
「動物との小さなトラブル」
は起きてしまうものでした。そんなトラブルをエピソードとしてご紹介できたらと思います。
例えばこんなエピソードがあります。
エピソード内容
と小さなトラブルは起きてしまうものでした。
その後どうなったかというと…
など、ほとんどの場合は大事にならず、笑って許してくてることが多かったです。
このように、動物は悪意を持って行動を起こしている訳ではなく、知らず知らずに起きていることが多いです。動物の習性や自己防衛で仕方なくするパターンもあります。
今回の「ナメクジ事件」のように最後は笑顔で許して、動物と共存できることを忘れないようにしていきましょう!
まとめ:学びもある面白ニュース
今回のまとめです。
ドアベルが永遠となり続けた原因の犯人は、まさかのナメクジ。もちろん悪気はなく、結果的に面白いニュースとなりました。
ドイツならではの「建物の構造」や「動物の生態」の違いにより今回の出来事は起きてしまいましたが、私自身もドイツのことを知る良いキッカケとなり勉強になりました!
これからも動物と共存できる日常を守りながら生活していきたいですね♪
最後までありがとうございました!
参考・出典
参考:イギリス紙「The Guardian」