「小さくて茶色い生き物が台所で動いてた…これってコオロギ?小さいゴキブリ?」
実はそれ、チャバネゴキブリかもしれません。
この種類は見た目こそ小さいですが、繁殖力がとても高く、放っておくと一気に増える厄介な害虫です。
この記事では、
- 「チャバネゴキブリの特徴と発生しやすい場所」
- 「状況に応じた効果的な駆除方法」
を元飼育員が分かりやすく紹介します!
1匹見つけたら、すぐ対処!安心できる住まいを今日から取り戻しましょう。
茶色くて小さいゴキブリはチャバネゴキブリの可能性が高い
家のキッチンや洗面所で見かける茶色くて小さなゴキブリの多くは
チャバネゴキブリです。
寒さに弱いため主に暖かい屋内に住みつき、キッチンや家電の裏はチャバネにとって繁殖しやすく注意が必要です。
キッチン、洗面所周り・冷蔵庫や電子レンジの裏・炊飯器の下など
体長は約10〜15mmと小型で、背中の前胸部分に黒い2本の縦筋が入っているのが特徴。夜行性で夜に餌を探して活動します。


「茶色くて小さい」「黒い2本線」「家電の裏」この3つがそろえば、チャバネゴキブリ。見つけたらすぐ対処していこう!
チャバネゴキブリは繁殖力がヤバい!?
日本に生息するゴキブリの中でも、最も繁殖力が強いのがこのチャバネゴキブリです。
チャバネは、屋外では生きられないため、人間の住環境に適応することで生き延びてきました。

ここからは「繁殖力が高い」チャバネをそのまま放置しておくと「ヤバい理由」を3つに分けて紹介するよ!
1匹から数百匹に増えるスピード
チャバネは、メス1匹が一生のうちに4〜8個の卵鞘(らんしょう)を作り、
1つの卵鞘から約30〜40匹の幼虫が孵化します。
そして、成長も早く約2〜3か月で成虫になるため、エサの多い飲食店では数百匹単位の群れに増える可能性が高いです。
卵を「持ち歩く」から駆除しづらい
他のゴキブリ(クロゴキブリ・ワモンゴキブリ)は卵を産み落としますが、
チャバネゴキブリのメスは孵化直前まで卵鞘をお腹に付けたまま持ち歩きます。
ですので、掃除中や駆除中に親ゴキブリを逃がすと、卵ごと別の場所に移動してしまうことになってしまうのです…

この習性が完全な駆除を難しくしている原因になっているね
巣が分散するから根絶が難しい
チャバネゴキブリは1か所に大きな巣を作るのではなく、
「暖かい・暗い・湿った」小さな拠点(家電の裏・隙間・家具下など)
を行き来しながら生活します。
そのため、1匹見つけた場所だけ対処しても、別の場所で繁殖が続いていることが多いのです。
チャバネゴキブリの有効的な駆除方法
チャバネゴキブリの駆除は「巣ごと退治」が基本です。
もし、チャバネを発見した場合行っていく流れのステップとしてはこのような流れ↓
- 発見時にチャバネをスプレーで駆除
- 家電裏や水まわりに毒エサを設置し巣の幼虫・成虫を駆除
- 効果が薄い場合はバルサンを焚く or 専門業者に依頼して対処
目に見える成虫よりも、巣の中に潜んでいる個体が圧倒的に多いため、
「巣ごと退治」と「再発を防ぐ」
の2つをメインに考えていきましょう。
見つけた個体はスプレーで即駆除
チャバネゴキブリを1匹でも見つけたら、その場ですぐスプレーで駆除しましょう。
薬剤に強い個体も多いため、凍殺タイプ(冷気で瞬時に動きを止めるスプレー)がおすすめです。

ペットや小さなお子様がいるご家庭、キッチンでも安心して使えるよ!
駆除後は死骸をティッシュで包み、袋に密閉して処分します。
最後は、周囲をアルコールや中性洗剤で拭き取るのを忘れないようにしましょう。
家電裏や水まわりに毒エサを設置
見つけた場所だけでなく、周辺の潜みやすい場所にも巣がある可能性が高いため、
毒エサ(ベイト剤)を設置して巣ごと駆除します。
- 冷蔵庫・電子レンジの裏側や下
- 洗面台や洗濯機の周辺
- コンロ横・炊飯器の下
- 食器棚や調理台のすき間
- シンク下や配管の周辺
- ゴミ箱の裏
仲間同士で餌を分け合ったり、仲間のフンや死骸を食べる習性があります。なのでその修正を利用し、他の個体にも毒を摂取させ連鎖的に死滅させることができます。
ポイント:上記の「チャバネの通り道」には小分けで設置するようにしましょう。 一箇所に大量設置するより、広範囲に少しずつ置く方が効果的です。
1〜2週間経っても出るなら、再発を疑う
1〜2週間たってもチャバネゴキブリが出続ける場合は、「巣が複数ある」または「卵が孵化した」可能性があります。
その場合は次の対応を検討していきましょう↓
もし、以下のようなケースの場合では
「バルサン・くん煙剤」を自身では使わずに業者相談を検討した方が良いでしょう。
- 自身でバルサンやくん煙剤の使用に自信がない
- 家電内部や壁の中からゴキブリが出てくる
- 飲食店・共同住宅で複数箇所から発生している
慣れない使用で煙が逃げてしまい、効果が薄くなってしまうと、薬剤に強い個体が生き残ってしまうからです。
バルサン・くん煙剤を使う
くん煙剤やバルサンは「隠れた巣や個体をまとめて処理する」駆除方法です。
卵鞘(らんしょう)には効かないので1回で完全駆除は難しく、1〜2週間後生まれた個体に再び「煙」の駆除作業を行う必要があります。
また、「ペットは避難させる」「部屋を完全に閉めきる」など使用前の注意事項を守ることも大切です。

最低でも2回はバルサン・くん煙剤を使用しよう!
専門業者に依頼
「毒エサを置いても姿が減らない」
「数日後にまた出てくる」
といった場合は、家電内部や壁の裏に巣ができている可能性があります。
このような状況では、一般的な市販スプレーやくん煙剤だけでは完全駆除が難しく、専門業者に相談するのが最も確実な方法です。
専門業者を選ぶポイントは以下の通り↓
この5つを満たす専門業者を選び駆除を依頼しましょう。

自治体登録や所属団体に加入している業者は信頼性が高いよ!
「再発防止まで任せられるか」がポイントだね!
まとめ|小さくても油断せず早めの対処で被害を防ごう
茶色くて小さなチャバネゴキブリは、どんな家にも入り込む身近な害虫です。
でも、焦らなくても大丈夫。
1匹見つけたら
- スプレーで即駆除
- ベイト剤で巣ごと退治
- 必要に応じて業者相談
この流れを実践することで、再発のリスクを最小限にできます。
放置せず、早めの対処で「ゴキブリゼロ」の環境を守りましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
