ゴキブリにスプレーをかけたのに、暴れながら逃げられてしまった…。
「ちゃんと効いているの?まだ生きてるの?」「このまま放置していいの?」と不安になりますよね。
この記事では、
スプレーの種類や当たり方によって生き残る可能性が変わる理由 を解説。
さらに、
- 効いているかを見極めるポイント
- 逃げられた後にやるべき対応策
をまとめました。
元飼育員として経験した内容も紹介しますので、落ち着いて対応したい方はぜひ参考にしてください。
スプレーをかけたのに逃げられた!
スプレーをかけたのに逃げられた!
その原因は、全身に直接当たっておらず、部分的にかかっているだけなので「まだまだ動ける」ように見えるパターンが多いです。
では、ゴキはまだ生きているのか?
結論、スプレーの薬剤がしっかり当たっているかや使用しているスプレーの種類によって変わってきます。
薬剤が直接身体にかかっていれば弱っていき、部分的な場合では効力はどうしても薄くなってしまいます。
スプレーの種類も、2種類のタイプがあるのでその効果の特徴や生き残る可能性をこれから見ていきましょう。
スプレー噴射後でも生き延びる可能性
スプレーの種類は主に「ピレスロイド系」と「冷却タイプ用」がありそれぞれ特性が違います。
以下の表は、2種類のスプレーの成分や当たったときの効果、ゴキの生存率をそれぞれまとめてみました。
成分タイプ | 当たり方 | 効果の特徴 | ゴキの動き | 生存率 |
---|---|---|---|---|
ピレスロイド系(神経マヒタイプ) | 全身にしっかり当たった場合 | 神経が急速にマヒし、数十秒〜数分で動けなくなる | 激しく動き回った後、徐々に動きが止まる | 低 |
ピレスロイド系(神経マヒタイプ) | 部分的にしか当たらなかった場合 | 効果が弱く、完全に効くまで時間がかかる | しばらく動き続け、暗所に逃げ込むことが多い | 中 |
冷却タイプ(凍殺スプレー) | 全身にしっかり当たった場合 | 瞬時に体が凍りつき、即死に近い状態になる | その場で動きが止まる | 低 |
冷却タイプ(凍殺スプレー) | 部分的にしか当たらなかった場合 | 凍った部分以外は動けるため生存する可能性あり | 足を引きずるなどしながら逃げることがある | 高 |
もし、どうしたらいいか判断できなければ上の表を参考にして考えてみましょう。
次の章ではゴキの動き方が変わったかを確認することで薬剤が効いているかを判断できるようまとめました。

どちらのスプレーも全身に当たらないと、生き残ってしまう確率が高くなってしまうよ!
ゴキブリにスプレーが効いているか判別するポイント
ゴキにスプレーをかけても、すぐには死なないことも多いと先ほど解説しました。
ゴキに成分が効いているかどうかは、
など行動の変化により判別することができます。
ですので、
「効いてるの?効いてないの?」
と不安になるときは、次のポイントを観察してみてください。

この3つの動きの変化が、見た時に分かりやすく判別もしやすいのでチェックしていこう!
動きがバラバラでぎこちない
まっすぐ走れず、クネクネとしたり同じ場所をぐるぐる回ったりする場合は、薬剤が神経に作用しているサインです。
翅(はね)や触角の動きが弱っている
触角を動かさなくなったり、翅(はね)を小刻みに動かすだけになったときは、かなりダメージを受けています。
ひっくり返って起き上がれない
薬剤がしっかり効いてくると、自力で体勢を戻せず仰向けのままもがくようになります。これは「あと少しで動けなくなる」状態です。
その他の観察ポイント一覧
普段から見慣れていないため、判断は少し難しくなってしまいますが、他にも弱っていると確認できるポイントがあるのでご紹介します。
どちらのスプレーを使用していても判別できる内容です。
もし、どの状態にも当てはまらない場合は、次にご紹介するゴキに逃げられた後にする予防を行っていきましょう。

走り方が不自然になったり、触角が止まったりする様子は飼育現場でも見られたよ!

こうしたサインが出た個体は、多くは弱って動けなくなっていたね〜
逃げられた後にやるべき対応
スプレーをかけたのに逃げられてしまうと「また出てきたらどうしよう…」と不安になると思います。
ここでは、見失ったあとにすぐ試せる対応策を順番にまとめました。
逃げ込んだ隙間にもう一度スプレー

ゴキが入り込んだと思われる冷蔵庫の下や家具のすき間に、再度スプレーを吹きかけます。
ピレスロイド系なら潜んでいる個体を追い出す効果が期待できます。
冷却スプレーの場合は直接当たらないと効きにくいため、隙間用の細いノズル付きスプレーを使うのがおすすめです。
ベイト剤や粘着トラップを仕掛ける
その場で見つけられないときは、ゴキの通り道になりそうな壁際や暗所にベイト剤(毒エサ)や粘着シートを設置します。
暗く静かな夜間に活動するため、翌朝チェックすると捕獲できていることもあります。

周囲を掃除して痕跡を残さない

逃げた先に餌や水分が残っていると良い餌場になってしまい戻ってきてしまいます。周辺を掃除機や雑巾で拭き取りましょう。
糞や卵の痕跡も取り除くことで、ほかのゴキを寄せつけにくくできますよ。
まとめ:逃がしてもまだ対処法はある
スプレーをかけたのに逃げられると不安になりますが、きちんと対処することで次のゴキの発生率を減らすことができます。
どのご家庭でも、完全にその場で仕留められないことは珍しくありません。
次からはゴキが逃げないように気合を入れて対処しましょう!
この記事を参考に、ゴキブリのいない生活ライフを!
最後まで読んでいただきありがとうございました!