黒いゴキブリは何種類いる?|家に出やすい種類と対処法まとめ

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「同じ黒いゴキブリでも、なぜ家に出る場所や時期が違うんだろう?」
「うちに出たゴキブリはどこから入ってきたの…?」

こんな疑問を持ったことはありませんか?

ゴキブリは種類によって住みつきやすい環境や出てくる季節、効果的な対処法が少しずつ異なります

この記事では、家庭で見かける黒いゴキブリの種類と特徴をわかりやすく解説し、

元飼育員の気をつけると良いことや、種類ごとの対処法、予防のポイントをまとめました。
どの種類が自宅に出やすいのかを知ることで、より良い対策と安心につながりますよ。

黒いゴキブリは主に3種類

日本で家庭に出やすい「黒いゴキブリ」は、大きく次の3種類に分けられます。

「クロゴキブリ」「ワモンゴキブリ」「ヤマトゴキブリ」

それぞれの違いを知ることで多く生息している場所や出てきたゴキブリの種類を知り対策することができます。

クロゴキブリ

最もよく見かける定番種のゴキブリ。

  • 体長:3〜4cm前後
  • 全身がつやのある黒褐色
  • 日本全国に分布
  • 翅(はね)が長く体全体を覆う(成虫はよく飛ぶ)
  • 繁殖力が非常に高く、卵鞘(らんしょう)1つから約20〜30匹が孵化
  • 屋内の温度が保たれる環境なら一年中活動する

ワモンゴキブリ

南国系の大型種のゴキブリ。

  • 体長:4〜5cm
  • 黒に近い赤褐色で前胸背に薄い黄色い輪模様がある
  • 沖縄や西日本の温暖地域に多いが、現在は沖縄から北海道まで生息している
  • 卵鞘(らんしょう)1つからは約14〜16匹前後の幼虫が孵化
  • 行動が活発で翅は長く飛ぶ個体も多い
  • 湿気を好み、屋外から侵入することも多い

ヤマトゴキブリ

屋外から侵入する和風ゴキブリ。

  • 体長:2.5〜3cm、
  • マット感のある黒色
  • 北海道〜本州の広い範囲に生息(九州、四国、沖縄は比較的少なめ)
  • 卵鞘1つからはおよそ18〜20匹前後の幼虫が孵化
  • 脚の付け根が茶色がかることがある
  • 他の種に比べると乾燥に弱い
  • 冬はほぼ活動しないため屋内で越冬しにくい

家庭に出やすいのはどの種類?

A . 住んでいる地域(気候)や住居環境によって変わります。

寒冷〜温帯の一戸建てや郊外の家ではヤマトゴキブリが多い

ヤマトゴキブリはもともと屋外性のゴキブリで、落ち葉や石の下、排水溝周辺などに生息します

夏場になると涼しい室内を求めて家に侵入し、玄関まわりや台所で目撃されやすいのが特徴です。

都市部マンションや飲食店ではクロゴキブリが圧倒的に多い

クロゴキブリは高温多湿を好み、屋内の暗く暖かい場所に潜む性質があります。

特に冷蔵庫の裏・シンク下・排水口付近などは定着しやすく、暖房の効いた冬の室内でも活動を続けるため、年間を通して注意が必要です。

温暖地域のビルや飲食街ではワモンゴキブリが増加傾向

西日本や沖縄を中心に、近年は都市部のビルや飲食店で発生が増えています

特に梅雨〜初秋にかけて活発に活動し、ビルの地下・配管・温室などの暖かく湿った場所に潜みやすいのが特徴です。

黒ゴキブリを見つけたらすぐにできる対処法(種類別)

ゴキブリは種類によって住みつき方や弱点が異なるため、最適な対処法も変わります。
ここでは3種類のゴキブリに合わせて効果的な方法を紹介します。


クロゴキブリの場合

  • すぐスプレーで駆除すると良い
     → 屋内のキッチンや家具裏などを素早く走る個体は、即効性スプレー(ピレスロイド系・凍殺タイプ)で一撃が有効です。
  • ベイト剤を巣付近に設置すると良い
     → 台所の隙間や冷蔵庫裏など餌場が近い場所にベイト剤を置くと、巣全体を駆除できます。
  • 湿気を減らすと良い
     → クロゴキブリは湿気を好むため、水回りを乾燥させることで発生を抑えられます。
元飼育員のポイント

クロゴキブリはキッチンや冷蔵庫の裏など温かく湿った暗所に巣を作る習性があります。
目撃した場所の近くを中心にベイト剤を置くと効果が高まります。
また、コンセント裏の隙間や給排水管の周辺は見落としやすい要注意ポイントです。


ワモンゴキブリの場合

  • スプレーよりベイト剤・トラップの方が効果的
     → 大型で温暖な配管奥に潜むことが多いため、見える個体をスプレーで仕留めるより、ベイト剤で巣ごと駆除したほうが効率的です。
  • 侵入経路の封鎖を重視した方が効果的
     → 飛んで侵入することがあるため、窓・排気口・扉の隙間を徹底的に封じましょう。
  • 屋外環境の整理が重要
     → ゴミ置き場やプランター下などの湿気を減らし、外からの再侵入を防ぎます。
元飼育員のポイント

ワモンゴキブリは飛来・侵入が多いので、網戸や玄関扉の下のすき間にブラシ付きの隙間テープを貼るのが有効です。
ペットの水飲み皿など外に置く水源も呼び寄せるので、夜間は屋外の水は片づけておくと◎


ヤマトゴキブリの場合

  • 夏場の屋外から侵入するため、入口付近にトラップを置くと良い
     → 玄関や窓際に粘着トラップを設置すると、侵入した個体を早期に捕獲できます。
  • スプレーは隠れた場所の個体に直接噴射すると良い
     → 屋内で目撃したヤマトゴキブリは侵入後なので、見つけ次第スプレーで駆除しましょう。
  • 屋外環境の整備がより重要
     → 落ち葉や湿った土、排水溝周辺を清掃し、侵入しやすい環境をなくすことが大切です。
  • 冬は活動が鈍るため、夏のうちに駆除すると効果的
     → 繁殖前に数を減らすことで翌年の発生を抑えられます。
元飼育員のポイント

ヤマトゴキブリは落ち葉や植木鉢の下など湿った場所で繁殖しやすいです。
飼育施設では、繁殖期の前に落ち葉を撤去・排水溝周辺を高圧洗浄して侵入を大幅に減らしていました。
家庭でも、庭や玄関周辺を夏前に掃除しておくと効果大です。


どの種類でも共通する注意点

意外と忘れがちな2つの注意点。どちらも簡単な内容ですので覚えておきましょう。

  1. 死骸はティッシュで包み袋に密閉して処分し、周囲はアルコールで拭き取る
  2. ベイト剤はペットや子どもが触れない場所に設置する

食べ物・水・隠れ場所を減らし、清潔な環境を保つことが長期的な防除につながります。

まとめ

日本の家庭に出やすい黒いゴキブリは、クロゴキブリ・ワモンゴキブリ・ヤマトゴキブリの3種類です。それぞれ地域や気候によって活動範囲が異なり、適した駆除の仕方や効果的な方法があります。

  • クロゴキブリ→全国の屋内で最も多く見られ、年間を通して活動
  • ワモンゴキブリ→西日本や沖縄など温暖な地域のビルや飲食店で増加傾向にあり、夏場は特に活発
  • ヤマトゴキブリ→北海道から本州の郊外や戸建て住宅に多く、夏になると屋外から家に侵入する

どのゴキブリも活動のピークは梅雨から初秋ですが、クロゴキブリやワモンゴキブリは冬でも暖かい室内で生き延びるため、一年を通して注意が必要です。
それぞれの種類ごとの特徴や生息場所を知り、より効果的な予防と駆除を行いましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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