皆さんはゴキブリがでたとき「焦って叩こうとしたり、死んでいるけど動かすのが怖くて放置」していませんか?
実は、ゴキブリを増やしてしまう原因となってしまいます。
その場での行動次第でゴキブリ対策の成果は大きく変わります。
この記事では、
- ゴキブリを見かけたときにやるべき正しい対処法
- ゴキブリが出ない家にするための予防策
をまとめました。
動物園で飼育員をしていた経験から、ゴキブリが寄りつきにくい環境づくりのコツも紹介します。
「発見した後は何をするのが一番いい?」「再発を防ぐには?」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
ゴキブリを発見した直後に取るべき行動
黒い影がいきなり動いたら、以下の通りに行動していきましょう。
(以降ゴキブリを「ゴキ」と呼びます)
「素早く動くから逃げてしまう」と焦ってテンパらないのがポイントです。
- 見つけたら冷静に退治する
→まずは落ち着いて殺虫剤を取りに行き使用します。 - 死骸や卵を残さず処分する
→ティッシュで包み密封して処分します。潰して処分するか熱湯で処理する。 - 出てきた場所の周りを確認する
→家具の裏や冷蔵庫の下など、どこから出てきたのかを確認しておくと、次の対策につながります。
もし③で、ペットや小さなお子さんがいるお部屋にもGがでそうな場合は、殺虫剤の中でも冷殺タイプのスプレーがおすすめ。
凍殺タイプのスプレーはピレスロイド系成分を含まず、冷却効果のみでゴキブリを駆除します。
取り逃がしたときの応急対応
「逃がしてしまった…もう終わりだ…」そんなときでもまだ諦めないでください。
以下の方法を試すことで、「ゴキ」が出てきて対処できるパターンもあります。
順番に試していきましょう。
薬剤スプレーやバルサンを散布する
逃げてすぐや短時間の場合は、逃げ込んだであろう隙間に薬剤をスプレーすると驚いて出てくることがあります。

薬剤に含まれるピレスロイド系の成分は驚いたように動き回らせる効果があるよ!
部屋を閉め切って効果を高め動線を遮断するのも大切です。
密閉空間にバルサンを散布するとゴキが耐えられずに姿を現したり隙間でお亡くなりになることも。
見失った場所の近くにトラップを設置する
ベイト剤や粘着シートを仕掛けておき、暗くなる時間帯に再びチェックすると捕獲できる可能性が高まります。
ゴキブリをおびき寄せて食べさせる「毒エサ型の駆除剤」 のこと。市販の「コンバット」「ブラックキャップ」などが代表的。
とにかくキレイにしておく
トラップにも引っかからず取り逃がした際はその場所にいない可能性が高いです。
掃除機や雑巾で周辺を掃除し、隠れ家を潰しつつ糞や卵の拡散も防ぐことでゴキブリにとって暮らしにくい環境を整えましょう。
飼育現場で効果があったゴキブリ予防のコツ
動物園や飼育施設は、常にエサや水があるため、ゴキが集まりやすい環境でした。
そこで実際に行って効果があったと実感した予防をいくつかご紹介します。
毎日できる内容も多いので、取り入れて実践していきましょう!
エサや食べ残しは必ず片付ける
かなり王道ですが、効果は絶大。
夜エサを放置すると、深夜にはゴキやアリが群がっていました。
そのため、閉園後は必ず残飯をすぐに処分し、床や道具など、調理室全体を水洗いする習慣を徹底。これにより発生率はかなり低下しました。
家庭では、食べ残し+生ゴミを毎日片付け、排水口は水洗いまで徹底しましょう。
「エサ入れの素材」で発生率が変わることも
ペットを飼っている方限定になってしまうのですが、ステンレスの器を使っていたエリアは、プラスチック容器よりゴキの付着が少ない傾向にありました。
ツルツル素材は餌カスが残りにくく、清掃性が高いからです。
「餌皿をステンレス製の皿に変えるだけ」
ですが小さな工夫で発生の予防につながるのです。
水回りを乾かして湿気を減らす
ゴキブリは湿った場所を好むため、水を残さないよう徹底。
動物舎では清掃後に水が溜まらないようモップや水切りで拭き取っていたのです。
家庭はシンクや風呂場を拭き上げまですることを心がけるとGOODです。
段ボールや木箱を溜め込まない
ここは私も盲点でした。
大量の餌をつくるため多くのの段ボールを使いますが、放置して深夜確認すると隙間にかなりの数のゴキが…隠れ家になっていました。
そのため、使用後の箱はその日のうちに処分。
もし、箱の中身もある場合、
低温で活動もしづらく侵入されにくい冷蔵庫の中に箱ごといれるのがオススメです。通販の箱を溜め込む習慣がある家庭は要注意ポイントになります。
侵入経路を塞ぐ習慣
バックヤードでは壁の隙間や排水口を、隙間テープや目の細かい金網で塞いでいました。
ゴキブリはほんの数ミリの隙間からでも侵入します。
家庭でも
・シンク下の水道管の隙間(水道管と壁・床の間にできる僅かな隙間)にコーキング材で埋める
・窓のサッシまわり(窓枠のすき間)はスポンジ状の隙間テープを使用する
対策が効果的です。
まとめ:正しい対処と出にくい環境
ゴキブリの対処・予防法は意外とシンプルで次の通り。
- 発見したら落ち着いて退治し、死骸や卵を残さず処分する
- 取り逃がしてしまっても、スプレー・トラップ・掃除で対応可能
- 再発防止には、飼育現場でも効果があった「片付け・乾燥・隙間塞ぎ」を習慣にする
ゴキブリ対策はその場しのぎではなく、日々の小さな習慣の積み重ねが何よりも効果的です。
飼育現場で実感した方法なので、きっと家庭でも役立ちます。
今日から一つでも取り入れて、ゴキを見ない安心できる暮らしを作っていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!